落合博満≠風間八宏
こちら http://www.nishi19-bn.com/kazama_ochiai/ で「風間八宏と落合博満が似ている」という話が展開されていて、その内容に疑問を抱いたこと、とはいえ風間さんの目指すサッカーをよく知らないことがあったので、木崎伸也さんの『革命前夜』を読んでみました。
結論からいえば、似ているどころか真逆でしたね(笑 薄々わかっていましたけど。
よく指導法とかを登山にたとえて「登る道は違うけど、目指す頂点は同じ」とかいうけど、風間さんと落合さんは「今は同じ登山道を歩いているけど、そのうち別の頂点を目指して分かれる」とでも言えばいいのかな。
リンク先では、Amazonアソシエイトで落合監督の『采配』を紹介しているけど、その本のなかで、
「チームスポーツで『仕事をした』と言えるのは、チームが勝った時だけである」
と語っていたり
「安定感より停滞感のほうがリスク」と、ゴールデングラブを取ったアライバのポジションを入れ替えたりしたことが書かれているので、紹介前に一読してほしかったなあ(^ ^;
本の感想については、先にツイートしたのでそちらをぺたぺたと。
※念のため。結果的に風間監督に対して否定的な判断をしていますが、風間批判目的で購読したわけではありません。むしろこの評価をひっくり返して謝れる日がくればいいと思っています(日本に名将が誕生したことになるのですし)。
フロンターレ(というか風間サッカー)についてつぶやくことが増えたので、もう少し情報を仕入れようと木崎 伸也さんの『革命前夜』を購読。風間サッカーがいかに画期的で優れているか、まるで彼氏自慢のように書かれているので、読むときには注意が必要(笑 木崎さん、完全に恋する乙女状態。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
『革命前夜』の簡単な内容説明→風間監督「日本サッカーはまだまだポテンシャルがある」木崎さん「どうすれば伸ばせるんでしょう?」風間監督「私が指導すればバルセロナになれる」木崎さん「ステキ!」 大げさじゃなくて、あとがきに「本書は風間八宏という天才を研究する本」と書かれている。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
で、実際に書かれている風間サッカーが画期的かと言えば「う〜ん……」と言葉を濁したくなるところ。簡潔に書くと「個人能力が高い11人がミスをしないサッカー」で、「個人能力も俺が教えれば上げられる。みんな考え方から間違っているんだよ」というもの。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
※ちょっと補足。風間サッカーは「スペースへのパス」よりも「足元へのパス」を推奨していて、例えとして「バスケやハンドボールではスペースに出すパスなんてない」と語っているけど、バスケにもスペースへのパスはあるのでちょっとこれは誤認じゃないかと。バスケはフィールドが狭くすぐDFが入る&シュートまでに時間制限があるため、パスを受け取ったときには次のアクションに入っていなければ間に合わず、受け手が次のアクションに入れると判断してからパスを出す、というのが「スペースへは出さない」と見える理由かと。ハンドボールは詳しくないので割愛。
書かれていた練習内容を見て「もしかしたら、レアルやバルサを指揮したら結果を出せるのかも」とは思った。なんというか、土台がないのに豪華な建物を立てようとしている印象。もっともこの考え自体、「あなたが土台が思っているそのものが、間違っている」と言われるんだろうけど。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
かねてから疑問だった「なぜこれほど支持されるのか?」は、少しだけ答えが出た。まず、質問に対して「貴方も薄々思っているんだろうけど……」というような答えを、そう言わずに混ぜて答えている点。質問者としては自分の考えに賛同してもらっているわけだから、共感しないわけがない。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
もうひとつは「問題に対して、新たな選択肢を提出する」というやり方。停滞感が(一時的かもしれないけど)解消されるので、行き詰まっている人にとっては理想の上司かも。怖いのは、提出された新たな選択肢が正解か不正解か、誰にも確かめられないという点(^ ^;
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
もちろん、正解かもしれないので、クラブが一致団結しているならそれでいいとは思うんだけど、サポーターのためにも明確な「クリアすべき(できると思っている)目標」は示すべき。2013年の新体制発表時、監督が「タイトルを見つめながら」と目標に曖昧にしているのはさすがにカッコ悪いでしょう。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
というわけで感想終了。風間監督どうこうよりも、木崎さんは人と話して、自分と違う価値観を知るのが好きなんだろうなーという印象のほうが強かった。多分、インタビュー仕事が大好きなはず(偏見)。戦術書、指導書としてはおそらく使えません。たぶん使えるのはそれこそ「天才」のみかと。
— tatibanaさん (@tatibana_m) 2013年5月5日
以上。ちなみに明日には処分しちゃうと思います(^ ^; 本1冊置くスペースにも苦労しているので……